『4wayストレッチ』とは、衣服の生地が上下左右(=4way)に伸縮する機能のことです。
股関節周辺の動かしやすさを強調するため、ボトムス・パンツにこの表現がよく使われます。
4wayストレッチと似た言葉で、ワンウェイ・ツーウェイストレッチといった言葉があります。
これらは共通して、伸縮性に優れた生地を使った衣類ですが、伸縮する方向や衣類の種類が異なります。
ワンウェイストレッチとは横方向に伸びる生地なので、トップスやボトムスの履き心地に関わる機能です。
縦には伸びないため、インナーやスポーツウェアには不向きでしょう。
一方で、ツーウェイストレッチとは横に加えて縦にも伸縮する生地を指します。
非常に動きやすい生地なので、インナーやスポーツウェア、水着などの肌に密着する衣類と相性がいいです。
2wayストレッチと4wayストレッチは上下左右に伸縮するという点で違いはなく、単に衣類のメーカーが独自の表現で言い換えているに過ぎません。
つまり、「2wayよりも4wayの方が優れた素材や生地である」という意味ではないということです。
4wayストレッチの衣類には、以下のようなメリットがあります。
まず1つ目の「着ている状態で動きやすい」は、ストレッチ加工の最も大きなメリットです。作業着やスポーツウェアだけでなく、普段着でも伸縮性の重要度は大きいです。
動きやすさは作業効率や疲れにくさ、着替えやすさにも影響するため、毎日着るような制服や作業着には欠かせない機能でしょう。
2つ目の「体のラインが綺麗に見える」は、4wayならではの生地の伸び方によって、体型に合う着こなしができるからです。
形崩れがしにくいため、どんな体制や重ね着でもボディラインが綺麗に見えることから、Tシャツやワイシャツ、ボトムスにあると便利な機能です。
3つ目の「丈夫で長持ちしやすい」は、伸縮性の高さが耐久性の高さに影響するからです。
衣類は伸び縮みすることで繊維にダメージを受け、引き裂けや摩耗によって劣化します。洗濯や頻繁な着用によって劣化が進みますが、ストレッチ性があることでダメージを軽減してくれます。
さらに、ストレッチ生地の素材はポリウレタンなどの丈夫な化学繊維を使用することが多いため、繰り返しの洗濯や引き裂けに強い素材である点も影響しています。
生地にストレッチ性を持たせるには大きく2つの方法があります。1つ目は繊維の撚りを強くすることで高反発な繊維を作る方法、2つ目はポリウレタンを使用する方法です。
1つ目の方法であれば、丈夫で長持ちする4wayストレッチ生地となりますが、製造コストがかかり、費用が高くなるというデメリットがあります。
2つ目はポリウレタンの性質上、製品の寿命が短くなってしまうため、安価ではあるものの2〜3年で買い換える必要があるというデメリットがあります。
こちらは4wayストレッチの長袖シャツです。全4色のシンプルなワイドカラーシャツなので、シーンを選ばずに使える汎用性の高い商品となっています。
オフィスカジュアルや作業着など、フォーマルシーンでも使えるストレッチシャツなので、1日着続けても疲れにくく、動きやすいのがポイントです。
こちらは4wayストレッチのカーゴパンツです。JIS規格の制電加工機能がついているため、精密機器を扱う現場や電気工事作業でも使用可能です。
ウエストは楽な紐ゴムを使用し、股関節の可動も高い伸長率でスムーズになり、ハードな作業の疲労を軽減してくれます。
こちらは4wayストレッチのコーデュラナイロンパンツです。
ショートパンツなのでとにかく動きやすさと軽さを重視したい人向け。ストレッチ性を高めることで、細身の身幅でも窮屈さは一切ありません。
夏場に活躍する吸汗速乾性と大容量ポケットの付属が特徴的。作業着として使いたい定番ショートパンツです。