帯電防止素材とは「制電素材」とも呼ばれています。布を作る織布のときに、「導電性繊維」と呼ばれる繊維を織り込むことで作られています。
生地を作るときに織り込まれる導電性繊維は、ナイロンやポリエステルといったポリマー素材に、カーボン系の導電性繊維を組み合わせ複合紡糸して作られたものや、金属系の導電性物質を糸にメッキしているものなどがあります。
一般的に金属系の導電性物質をメッキしたものは導電性に優れていますが、カーボン系の素材を使用したもののほうが耐久性があります。表面に導電性物質を塗布したもののほうが、導電性に優れているといわれています。帯電防止素材の主な機能は「帯電防止」、「耐久性」、「低発塵性」、「着心地のよさ」などが挙げられます。
医療品や精密機械の作業現場などの作業服などに使われていることが多いです。