先染めの細い糸と太くて白い糸を交互に配置した経たて糸と、細くて白い緯よこ糸で、平織りにした縦方向にウネがある織物のことでコード織りともいわれています。
白糸と先染めの糸の組み合わせなので細かいストライプ柄の生地になります。レーンの幅は基本1mmくらいとなっています。
※イメージ図
今では広く普及した名称ですが、コードレーンは元は商標であったという説もあります。
白と青の組み合わせが多くてストライプ柄で清潔感、清涼感があることと、縦方向のウネがあるため肌にほとんど密着しないことから夏に最適な生地となっています。
ストライプではありますが、細かい模様のため遠目で見ると無地のようにも見えます。
夏を感じさせる生地として人気なコードレーンですが、もう一つ人気なのがシアサッカーです。
コードレーンはストライプ状の畝による凸凹な肌触りですが、対してシアサッカーは同じ凸凹ではあるものの「ちぢれ」によって現れる凸凹が特徴です(正式には「しぼ」といいます)。「ちぢれ」が少しわかりにくいかもしれませんが、革素材のようなウネリやボコボコな感じといったら伝わりやすいでしょうか。
どちらも自然な凹凸が生地にありますので、夏の汗でベタつく肌に対してサラッとした着心地となる点が評価されています。
※イメージ図
他にもどちらもシワになりにくいという特徴があります。
よく似ていますが、コードレーンは青やピンクなどの爽やかな色と、白色の糸でコード織りされた生地のことを指します。対して、コーデュロイはコットンのベルベット素材でビロード織りされた生地を指します。
わかりやすく説明すると、夏用に爽やかな白糸で縦ストライプを細く作った生地をコードレーン。分厚い素材で太めのストライプを連続させた生地をコーデュロイと覚えていただくのが良いのではないでしょうか。
ハーフパンツやシャツ、スラックス、テーラードジャケットなど様々な衣類の夏服生地として多く用いられます。
スーツとして購入した場合、デザインとして単体でインパクトがありますので、セットアップで購入しても、ジャケットだけやパンツだけでも利用しやすいという点も人気です。
デニムのように先染めした生地なので色落ちをしにくく、ハリとコシがあるため、帽子、バック、スリッパなどにも使われています。
飲食店の夏用のユニフォームとしてや、爽やかな印象を演出したい飲食店などで多く利用されています。
その場合は、シャツやブラウスが一般的ですが、エプロンなどにも利用されています。
≫ チトセ(アルベ) ボタンダウンシャツ/七分袖(男女兼用)
こちらのエプロンの場合は紐の部分にコードレーン生地を利用していておしゃれです。爽やかさをワンポイントで演出するのがにくいですね。
≫ アイトス 胸当てミニエプロン(コードレーン配色)(男女兼用)
春夏と秋冬でユニフォームを変えたくないという場合には、帽子だけを変えるという手段もあります。生地がしっかりしているため帽子としても利用可能です。