キュプラの正式名称は銅アンモニアレーヨンと呼ばれています。なめらかな肌触りで、レーヨンと違い低下しない傾向です。しかし、もともとは耐久性の優れた繊維ではありませんでした。 キュプラの歴史は、数ある化学繊維の中でも古く、1890年までさかのぼります。キュプラの特性と性質はとにかく細かい糸をつくることができ、人造の絹である「人絹」に合った風合いの繊維です。基本性能はレーヨンと多く似ていますが、湿潤強度低下の弱点は少し改善されています。 キュプラの繊維の構造は維断面はほぼ円形で、なめらかな表面をしています。また繊維の内部は詰まった構造になっています。 キュプラ繊維の用途はレーヨンと似た用途となっており、スーツ・背広の肌着や裏地、その風合いから婦人服にも好まれます。スカーフや下着のほか、和服や和装小物にも使われる繊維です。また、インテリアなどではカーテンや座布団、布団類に利用されます。