ドビー織機で織られた織物のことを「ドビー織り」といいます。ですが一般的に模様のことを指すことが多いため、ドビーを使っていたとしてもドビー織りとは呼ばないことも稀にですがあります。
連続した幾何学模様に織り上がることがもっとも特徴的ですが、大きくはなく小さめの模様になります。
実際にドビー織りで織られた生地を画像で確認していただくとわかりやすいかと思います。
↑コットンのドビー織(出典:http://www.takayama-kk.com/55_232.html)
↑サザンクロス模様(出典:https://www.some-club.com/shop/archive/3335/)
↑菱形の織り柄(出典:https://www.sf-y.com/SHOP/hishi_db.html)
このように、ドビー織りをすることで独特の様々なスタイルの幾何学模様の生地が出来上がり、やや光沢感もあることから高級感のある生地になることが特徴です。
一般的によくみられる平織に対して、さらに別の糸を織り込むことで柄を表現しています。
この柄のパターンが非常にたくさんあることが、ドビー織りをわかりにくくしている原因かもしれません。少し織りパターンをご紹介するだけでも、サテン、ツイル、梨地、フランス綾、ピケ、蜂巣織、風通織、ストライプ、アムンゼンなどあります。なので、まとめて小柄な連続模様のドビー織りをドビークロスと称することも。
そもそもドビーとは、生地などの織物を織る際に、縦糸を上下に開口させる装置のことを指していて、そういった装置の入った織り機がドビー織機と呼ばれています。
ドビー織機にも、経糸を吊り下げるフレームをワイヤーで吊り下げている一般的なものと、カムでフレームを上げ下げするカム・ドビー織機と呼ばれる2種類があります。カム・ドビー機は高速で動かすことができて生産性は高いですが、柄や経糸本数の制限があります。
同じような織機の中に、ジャカード織機というものもあります。元々はジャカード織法を広めるためにドビー機が日本に輸入されたという経緯があるようです。どちらもコンピューターで制御しますが、ドビーのほうが緻密に織ることが出来ます。
↓実際のドビー織り機
衣類に関してはかなり幅広い分野で利用されています。最もポピュラーなものですとワイシャツです。ですが婦人服でも子供服でも利用されています。織られている素材によりますが、基本的には着心地良く、そして吸水性にも優れているため、赤ちゃんのおむつに利用されることもあります。
お手入れについては洗濯機で洗ってしまって問題ありませんが、素材がコットンなどの場合は手洗いで洗うことが求められます。大切に利用していきたいのであれば、毎回念の為ネットに入れてから洗濯することをおすすめします。
また吸水性やデザイン性に優れる性質からユニフォームの着衣としても利用されています。
吸水性に優れている点は、外で作業をし汗をかくような現場ではとても重宝します。そのため現場用の作業服としてもドビー織りは活用されています。
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先程は上着の作業服をご紹介しましたが、上着だけでなくパンツとしてもドビー織りは活用されます。
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もっともポピュラーな活用衣類としてご紹介したワイシャツです。ワイシャツはユニフォームとしても利用されます。特に春秋に関しては吸水性が重要視されますし、デザイン性も担保することができます。
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医療現場で利用するような白衣でもドビー織りは活用されます。最近ではデザイン性を重視して白衣を選ぶ人も増えてきたため、ドビー織りで作られた白衣も大変人気です。
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