野帳(読み:やちょう)とは、野外利用を想定された縦長のノートのことで、1959年に株式会社コクヨが発売した製図用品です。
雨天時でも利用できるように、防水加工が施されているのが特徴的で、水に濡れても使える丈夫な素材でできています。
野帳の表面部分は合成紙のウォータープルーフタイプ(防水加工)を採用し、水に強い作りになっています。それだけでなく、中紙は樹脂ベースの素材で水や汚れに強く、濡れてもすぐに拭き取ることができるため、雨天時での利用も問題ありません。
レベルブックとは3種類ある野帳の一つで、測量方法に合わせて選べるようになっています。
1949年の測量法制定から徐々に野帳は測量現場のニーズに応えて販売されるようになりました。70年以上経った今でも測量や製図に欠かせないアイテムとなっています。
中でもレベルブックは、工事現場などで行う”水準測量”というものの高さを計測する際に使われます。
一般的な用途は上記のように、測量現場での利用なのですが、仕事以外でも様々な使い方が可能です。使い方の例は以下の通りです。
野帳自体が丈夫な素材なので長持ちしますし、デザインも昔からあまり変わっていないので、馴染みのあるデザインに親しみを持っている利用者も多いです。
野帳は測量現場での利用を想定して作られた商品なので、建築・土木業界で多くの人に愛用されています。
しかしそれだけでなく、野帳の丈夫さや洗練されたデザインと使いやすさ、1冊200円〜というコストパフォーマンスの高さが評価され、測量現場にとどまらず、オフィスワークの人にもメモ帳や会計簿など幅広い使い方があります。
野帳は3種類存在し、レベルブックもそのうちの一つです。他に、「トランシットブック」と「スケッチブック」の2種類があります。
それぞれノートのマス目が違っていて、適した測量方法に合わせて羅線部分が異なります。
先ほども説明した通り、水準測量で高さを求める際に利用する野帳がレベルブックです。工事現場でたまに三脚のようなものを見かけることはないでしょうか?
あれは水準儀という測量器を用いて高さを計測していき、野帳にメモを記しているのです。ちなみに、レベルとは高さを意味します。
トランシットブックは角度を計測する際に使われる測量野帳です。地図の作成や土地の面積を計測するのに必要な距離・角度といった数値を書きこむことができます。
右側のマス目が小さくて細かいので、角度を正確に記入するのに最適です。
スケッチブックは一般的なメモ帳と同じようなマス目の野帳です。3mmの方眼罫なので様々な使い方が可能です。
使い方が最も自由なので、測量現場で使う場合以外は、このスケッチブックを使うことが多いようです。
測量現場で着用する作業服には、野帳を収納できるサイズのポケットがついた商品が多いです。
作業中にスムーズに出し入れできるように、大きめのポケットがついているかどうかもチェックしておきましょう。
こちらの空調服は、両脇・両胸にポケットがついていて、野帳も収納できるので出し入れが楽です。高性能なファン付き空調服なので、炎天下の作業現場で活躍します。
こちらの空調服も胸と脇のポケットに野帳を収納できます。ブルゾンタイプで丈夫な素材なのが特徴的。