主に医療現場で着られる制服・ユニフォームのことです。衛生面が重要となるシーンで着用されることが多く、科学者など研究機関などでも着用されることが多いです。元々はインドで白衣が着られたことが発祥といわれています。
ほとんどの方が下図のような白衣を病院などでご覧になったことがあるのではないでしょうか。
どうして白色なのかについての詳しい解説は下記リンクをご参照ください。
(参考)医療用白衣はなぜ白い?歴史から読み取る白衣の謎と白い意味
ドクターコートとも呼ばれる通り、コートのように丈が長いユニフォームです。丈の長さは着用する人の好みにより様々な長さのものが用意されています。以前は医者としての威厳・信頼感を演出する意図もあってか、長い丈のドクターコートを愛用する人が多かったのですが、最近では丈が長すぎるとハードな医療現場では動きにくく不便となってしまうこともあり、丈の短いドクターコートを選ぶ人も増えてきています。
また最近ではドクターコートを着用せず、スクラブやケーシーを現場に合わせて選択するシーンもあります。
白衣とドクターコートにはアイテムとしての違いはありません。ただし、白衣は前述の通り医療現場以外でも着られることに対し、ドクターコートは医者が着る衣装(コート)ですから限定的な用途になります。
ですから白衣だけですと、小学校などで給食の際などにも着られる白衣のエプロンを指してしまうこともあり、医療用白衣と呼ぶことで用途を限定することがあります。
基本的にはどのドクターコートも眺めの襟が付けられており、胸ポケットと両脇ポケットが付けられています。
最も違いが出る部分は、コートの全面ボタンの部分と、素材です。
まずボタンについてですが、全部でシングル・ダブルの2種類があります。スーツと同じようにボタンが1列で付けられているものはシングル、2列で付けられているものはダブルと呼ばれています。ダブルのほうが威厳や風格が出る印象があるので、機能面の違いはありませんが好みで着用されます。
※シングルタイプのイメージ
ミズノ(mizuno) ドクターコート・シングル(男性用)
それからハーフコートと呼ばれるタイプのドクターコートがあります。これは襟がやや立っているような印象もありますので、フォルムもシングルやダブルと違いがあります。最大の違いはボタンではなくチャックで開閉するところです。着たり脱いだりする回数が多い場合にはチャックのほうが着脱が楽ですから、利便性を求める方に支持されることが多くなっています。
※ハーフコートのイメージ
ミズノ(mizuno) メンズハーフコート
もう一つ、ボタンの違いではなく半袖のドクターコートもあります。基本的に長袖ですが、外出して診察するような機会がある場合にはやはり長袖は暑くなってしまいますから半袖のドクターコートは重宝します。また室内にいてもやはり動き回ることが多いお仕事ですし、腕も動かしやすいことから、機動力は大きく向上します。
※半袖白衣のイメージ
ナガイレーベン(nagaileben) ケックスター シングル半袖診察衣(男性用)
素材については基本的には綿かポリエステルになります。オールドスタイルのドクターコートは綿で作られています。ですが動きやすさに加えて、クールビズも大切になってきたことから、最近ではほとんどが綿とポリエステルの混紡で作られています。
より涼しさを求める人はポリエステルの配合が多めになり、風格やフォルムを大切にする場合は綿の配合が多めになります。
さらに詳しい機能や素材について知りたい方は下記リンクをご参照ください。
(参考)意外と知らなかった?白衣の機能は生地や形で大きく変わる!