二部式着物とは名前の通り、上下2着で構成される着物の種類(タイプ)を指します。
一般的な着物は一着で上半身から下半身まで、ワンピースのように着用します。
二部式着物は一般的な着物とは違い、特徴は上下でセパレート(分かれて)されていることです。お店のユニフォームとして使われることを前提として作られている衣服なので、ポケットなども付いています。
上下に分かれていることで、普段から着用している洋服のような感覚で着物を着ることができます。また帯の着用なども、着物を着る上で重要とされている着付けについての知識がなくとも着用することができますので、手軽に和風を演出を導入できるということで注目されています。
もちろん着付けが必要ありませんので、短時間で着用できるという点も魅力的です。
上下には分かれていますが、実際に着用してみると、二着で構成されているようには見えず、素敵な装いになります。帯の部分で上下に分かれているポイントをうまく目隠ししてしまうようなイメージです。
また、本格的な着物の場合、洗濯やクリーニングを手軽にすることができません。クリーニングに出せたとしても費用も嵩んでしまいます。
二部式着物はその悩みも解消されていて、木綿やウールで作られていることが多く、手軽に自宅でお洗濯も可能です。また色もアイボリーなどお店の雰囲気に合わせられるように様々なものが用意されています。
SUNPEX(サンペックス) 二部式着物上衣(女性用) アイボリー
着用方法はとても簡単です。
まず全体を構成するアイテムは以下のものになります。
上半身に着用する上衣と、下半身に着用するスカートのような下衣とで構成されています。また、それに合わせるアイテムとして、前掛け、肌襦袢、足袋、草履があります。
これらのアイテムを全部で3つのステップで着用することができます。
まずはもちろん肌襦袢を着用しましょう。それから先に足袋を着用してしまいましょう。
準備が整ったらまずは上衣から羽織りましょう。上衣には紐を結ぶ場所が内側と外側に2箇所ありますから、内側の紐(下前紐と言います)を結んだ後、外側の紐(外紐)を結びましょう。
次にエプロンのような下衣を着用します。骨盤よりも少し上に巻き付けるようにしたら、その後紐を前で結びつけます。ウエストが細く見えたほうがすっきり見えますので、しっかりと巻き付けましょう。
最後は前掛けを着用したら完成です。先に着用した下衣とは違い、一番上部に巻き付けますので人に見られる部分です。結んだ後は前側で綺麗なリボン結びに見えるように着用してください。後ろ側に紐通しがありますので、そちらに通し忘れてしまわないようにお気をつけくださいね。
あとは草履を履いて仕事に取り掛かりましょう。
着物ということもあり、和風を演出したい店舗のユニフォームとして利用されることが多いです。
また海外の方(観光客)は「日本の伝統衣装=着物」のイメージということもあり、年々増加する訪日客に対して催されるイベントや、体験型イベントの運営スタッフに着用されることもあります。
逆に、海外で日本をPRするイベントなどの際でも、本格的な着物ですと着付け師にお願いしなければならなくなりますから、海外の方が身につける際も手軽に日本の文化を体験できるとして、二部式着物は大変重宝されています。
着物というと一般的には女性が着用するというイメージもありますが、最近では男性向けの二部式着物も多く販売されています。
茶人が着ていそうな着物から、着物の下に着る半襦袢、晒肌着、そして寺院でも着られるような本格的な二部式着物まで様々です。
また秋冬用など、季節に応じた二部式着物まで、ニーズに応える様々なアイテムが商品化されています。着物のような衣装は、防寒性に優れず、どうしても体が冷えてしまいます。秋冬用の厚手の二部式着物は大変ありがたいですよね。
最終更新日: 2024年11月21日 (木)17時34分 ユニフォームタウンでは、独自の在庫連携システムにより、リアルタイムの在庫数を随時更新しています。