元来、中国の山東省の柞蚕さくさん絹で織られた織物であったことが名前の由来です。縦は絹糸で、横は絹の玉糸で織られた、先練りの平織物として総称されています。横糸が太い影響で、軽快な生地に張りがあり、白地または無地染め、あるいはプリント染めなどに適しているとされています。ブラウスなど夏の婦人用衣料に、よく好まれて用いられています。加工方法としては、横糸に節糸を用いて、つむいでいく手法が一般的です。張りと光沢性が高く、春や夏の薄手の着物にもよく使われています。おしゃれで、お上品といった高級感を持つ衣料にもしっくりとマッチし、中国では盛んに織られていました。例)shantung(英)。ウールシャンタン。ポリエステルシャンタン。山東絹ともいいます。