本来、外来語であるシレーには、防水をする、磨いていくという意味が含まれており、通常、シレー状態に導くために加工を施していきます。布地の裏に熱による圧力で加工を施し、表地の機密性を高め、繊細かつ大胆な光沢を出す加工方法をこう呼びます。表面が蝋の様な独特のコーティングになっていく、光沢のある繊維の加工方法です。
もっともよく見られるのが冬に着るようなダウンジャケットのように中に綿が入っているような素材(中綿素材)に利用されることが多いです。また外で仕事をすることの多い仕事の作業着にも活用されます。最近はブラウスやバッグ、何かのカバーとしても利用されることが多くなってきました。
こちらの商品は表面がヒンブルシレータフタになっています。シレー加工の特徴である光沢のあるツルツル感がわかるのではないでしょうか。この商品はポリエステルを加工しています。
中面素材に利用されることの多いシレー加工ですが、中綿素材の特性上、重量が軽い作業服にも仕上げることが可能です。保温性と防寒性を両立した作業着を探しの場合にはおすすめです。
シレー加工の効果は、生地の気密性を高める加工から想像できる通り、防水や保温性、それから防風の効果があります。防水に関しては、通常は撥水剤などで行うことが多いですが、定期的に撥水剤を散布する必要があり、シレー加工を施しておけば見た目はシレー加工風になるという点はあるものの、手間が大幅に軽減されますし、生地自体を加工するため効果が高くなります。
シレー加工以外の加工方法に、表面にポリウレタンをコーティングするような加工方法(PUコーティング)もありますが、そういった加工も同時に施されることがあります。同時に施すことにより、防風や保湿をさらに高める効果をもたらします。その他にもオイルシレー加工などもあります。
いくつかの方法があり、最も一般的なシレー加工として、ポリエステル、アセテートなどの特性を生かしたカレンダー加工が挙げられます。他、生地の表面にウレタン樹脂などをコーティングしていく加工方法もあります。
生地に熱と圧力を加えることで、生地を編む際にできる糸と糸が重なってできる凹凸をなくし、できるかぎり平らにします。