中国のおみやげで絹をプレゼントするということも珍しくはありません。絹は紀元前4千年頃から中国で作られるようになりました。この生地の評判から、シルクロードを経由して各地へと売り出されたのです。現在でもそうであるおうに、当時も絹は貴重品として扱われていました。日本においては、意外にも弥生時代の前期からすでに作られていたといわれています。このようなことからもわかるとおり、絹は麻と同様に世界最古の繊維とも言われているのです。現在では、中国とインドを中心に生産され、日本でもっとも消費されているといいます。この絹は蚕(カイコ)の繭(マユ)です。この絹の特徴として、その美しい光沢があげられるでしょう。三角断面形状の表面がプリズムの効果を生み出して光沢を生み出しているのです。吸湿・発湿性に優れる一方、アルカリ・塩素系漂白剤に弱い、あるいは紫外線で黄ばむなどの弱点もあります。