ファスナーを開閉する際に、エレメントをかみ合わせたり離したりする部品を指します。代表的なものは金属製でプレス製やダイカスト製があり、務歯やスライダーはプラスチックで作られることもあります。形状としては、「引き手」が付いており指先でつまみ易くなっています。穴で引き手を取り付けるようになっており、そのための突起部を「柱」と呼びます。 スライダーが飛び出すのを防ぐとともに、エレメントの固定を助けるために、エレメントの並んだ上下の端部には「上止」と「下止」と呼ばれるパーツがあります。上止は、左右のテープの端に別々についており、下止は常に左右のテープを繋ぎ止めています。 一般的な「止製品」では、以上の構造で終わります。
より複雑な「開製品」や「逆開製品」は、さらに止製品の構造に加えて「箱」、「箱棒」、「蝶棒」というパーツが増えます。開製品では下止の代わりに「箱」、「箱棒」、「蝶棒」が付いています。 蝶棒が箱から抜けることで左右のテープが、完全に分かれることができます。逆開製品では下止ともに上止にも箱、箱棒、蝶棒が付いており、上下のどちらからでもスライダーで左右を繋ぐことができます。