テフロンの名前でも定着していますが、フッ素樹脂という別名で販売表記されることもい多いものです。素材としては、フッ素原子を含んだプラスチックの総称ということになります。その歴史は意外にも古く、第二次世界大戦中までさかのぼるものです。米国の核開発に必要であったウランの濃縮工程で生み出されたという背景があります。軍需産業から派生して、米国のデュポン社によって製品化され、世界中に広まっていきました。テフロンという名前も、フッ素と炭素のみで構成されるPTFEという素材を製品に使用するにあたり、デュポン社がテフロンと名付けたうえで登録商標名となりました。耐薬品性、耐熱性、電気特性がきわめて優れた樹脂という特徴があります。