まず初めに、はっぴというとはんてんとどこが違うのか疑問を抱かれる方が多いと思います。 どちらも和服の上着になりますが、はんてんは主に職人さんなどが着用する作業着という定義づけがされています。 次に本題のはっぴですが、こちらは元来、日頃より神事に奉仕する氏子が精進潔斎した気持ちを表す着衣とされていました。 そのほとんどに神社の紋や名前が染められているようです。 現代では、お祭りなどでよく紺はっぴをよく見かけますが、名前の由来はあまり関係なく、イベントスタッフの方が紺はっぴ以外のものを着用していたり、おみこしを担ぐ際に着用したり広く親しまれています。 最近では子供用のものまでサイズ展開が多く、お祭りごとなどのイベントなどで活躍している縁起のいい着物としての認識が広まっています。 色のバリエーションも鮮やかなものなど多種多様になっておりますが、やはり一番人気のあるはっぴは定番の紺はっぴのようです。 はっぴは前の開け閉めの幅を調整しやすいため、最近では外国人観光客にも部屋着として人気があるとのことです。 彼らは部屋着やパジャマにも使用されており、新しい使い方を生み出しています。 日本でも、アイドルグループのコンサートの応援などではっぴを着用するファンの方が多くいます。 伝統的な着物が今もこうして愛されるには、着用すると気持ちが高揚するところから来るのではないでしょうか。 お値段もお買い求めやすいものが多く、色違いでさまざま洗い替えなども併せて何着も購入される方も多いようです。 こういったところから、昔から長く愛されている着物といえるのではないでしょうか。 これを機に、お気に入りのはっぴを探してみるのも良いかもしれません。