クリスベーカリーさま

クリスベーカリーは、2016年に府中市で創業した無添加食パンのお店。無添加や素材にこだわっているのは、私自身が命にかかわる大きな病気にかかった際に、徹底的に食事を見直したところ、薬に頼らなくても体調が劇的に回復していったという経験を持っているからです。また、10年間、自殺予防の相談員活動をしてきたという経験があり、そこで多くの人の命の声を聞いた時に、心や体の調子を崩す原因のひとつとして食べものの影響が大きいのではないかと思うようになったこともきっかけになっています。体は食べたものによって作られていますからね。こうした経験から、当時システムエンジニアだった僕は、「このお店で作っているものを食べておけば安心だ」と思われるようなお店を開くことに決めました。

なぜパン屋を選んだかというと、パンは添加物が多く使われている食品の1つだからです。パンには香り、見た目、食感など、人が幸せを感じる要素がたくさんありますよね。中でも食パンはベーシックで、お子様からシニアまで幅広く食べられるものなので、当店では食パンを主力商品とすることにしました。私がパン屋を開くことにより安心・安全な食パンが世の中に広まり、家族や大切な人たち、ひいてはすべてのお客様が笑顔で健康に過ごせるよう願っています。

当店のパン作りのこだわりポイントは、ショートニングやマーガリン、白砂糖といった健康を害する恐れがある材料を一切使用しないことです。オーガニックシュガーや希少糖を独自にブレンドし、ポストハーベスト不使用の北海道産小麦を使用しています。素材にこだわる分、どうしても高価にはなりますが、健康への配慮を優先しているんです。

そんな中、1軒の「街のパン屋」だった当店ですが、常連さんからの評判を聞きつけた東急百貨店から、吉祥寺店に2号店をオープンしないか、とのオファーをいただきました。とはいえ、新店のオープンには大きな設備投資が必要で、とても資金が足りません。そこで利用したのが、今話題のクラウドファンディングです。1号店のお客様も協力してくださり、無事に2018年4月26日のオープンにこぎ着けました。

あるお客様は、当店の食パンのお陰で夫婦の会話が増えたといいます。普段は無口なご主人がパンのおいしさに驚いて、「このパンおいしいね！」と一言。これをきっかけに、食卓で会話が増えていったんだそうです。おいしいパンにはおいしさ以上の価値があると気付いた瞬間でした。食欲を満たすツールからコミュニケーションツールへ、パンの可能性は無限大、といっても過言ではないかもしれませんね。

2号店をオープンするというタイミングに、ランドマークさんでコックシャツ、コックパンツ、コックタイ、コックキャップ、エプロンと、現在、当店のスタッフが身に着けているユニフォーム一式を注文しました。それ以前、1号店では、厨房専門のウェアはカタログ通販のユニフォーム店から、Ｔシャツなど一般的なウェアは大手ファストファッション店から購入していました。着心地や清潔感には問題はなかったのですが、吉祥寺という多くの方が住みたいと思うようなオシャレな街で、しかも百貨店の中に入るテナントですから、心機一転、ユニフォームも見直したいと思ったんです。

新ユニフォームのテーマは、デザイン重視。特にコックシャツにこだわり、その他のウェアはコックシャツに合わせてそろえようと考えました。デザイン重視といっても、素材の良さや温かさをコンセプトにするお店なので、高級志向というわけではなく、派手過ぎるのもダメです。お店のイメージカラーである白やベージュをベースに、キラリと光るセンスのあるデザインを探していきました。

雑誌やさまざまなメーカーのカタログを取り寄せて見てみたんですが、なかなかピンとくるものがなくて。インターネットで「厨房 シャツ」で検索して、やっと気に入ったコックシャツを発見！それがランドマークさんの「ユニフォームタウン」だったんです。白ベースの七分袖で、左腕にベージュのストライプのワンポイント。襟や袖口の裏地にも同じストライプが使われています。シンプルな中にも、袖を折り返したり、襟裏がチラッと見えたりした時に、さりげないオシャレ感が垣間見えるというデザインが素敵だと思いました。

1号店と2号店合わせてスタッフの数は37、8人になります。それだけ多くの人が着用するものなので、選ぶ側は責任重大。1号店のスタッフみんなから意見を聞いて、全員が気に入ったものがこのコックシャツでした。サイトを見ていると、サンプルが取り寄せられることがわかったので、コックシャツをはじめさまざまなウェアのサンプルを発注。みんなで着てみて、現在の組み合わせに決定しました。キャップはコックシャツと同じベージュのストライプ。コックタイとエプロンはベージュで合わせています。エプロンの丈は、汚れやすい製造担当スタッフ用を長めのミドル丈、動きやすさが求められる販売担当スタッフ用をショート丈にしました。

今回、ユニフォームのリニューアルにあたって、僕には「着る人のモチベーションが上がることが一番大事」という信念がありました。今や、アルバイト情報サイトで、そのお店や会社のユニフォームが見られる時代。ユニフォームが、応募者がアルバイト先を決める一因になっているんです。お客様にどう映るかは大切ですが、それよりも重視したかったのは、「どう見られるか」よりも、「これを着て働きたいか」ということ。実際、ランドマークさんでそろえたユニフォームは思ったより高かったです（笑）。でも、清潔なだけのユニフォームなら安くあげることはできますが、着たいと思えるオシャレなユニフォームは少々予算がかかっても、それだけの価値はあると思っています。

2号店のスタッフは新ユニフォームが決まってから入ってきた人たちですが、みんなこのユニフォームを気に入ってくれています。僕自身にとっては、ユニフォームというのは仕事モードに入れる大切なアイテム。着替えることで気が引き締まりますね。お客様から見ても、お店のコンセプトに合っていて統一感があるユニフォームは、当店のスタッフだとすぐにわかって印象もいいと思います。

実は、ロゴマークや店名のプリントや刺繍を入れたいと思っていたんですよ。ただ、2号店オープンのギリギリまでコックシャツを探した結果、発注がオープン予定の4月に入ってからだったので、時間の余裕がなかったというのが実情です。ゆくゆくはプリントや刺繍も検討していきたいですね。

あとは、生地が比較的パリッとしているので、動きやすさの点では少し損なわれているような気がします。印象は変わらずに、着用感が改善されると文句なしですね。もう1つの要望は、現状、入荷待ちの商品がいつ頃入荷されるのかがサイト上で一目でわかるのはとても便利なのですが、在庫が0の商品でないと入荷時期が表示されません。在庫が少なくなった時点で入荷時期がわかれば、在庫以上の数を注文をしたい時にも便利になると思います。ぜひ検討してみてください。